梅毒

梅毒って、どんな病気?

昔から有名なSTD(性病・性感染症)

昔から知られるSTD(性病・性感染症)のひとつ。治療薬ペニシリンが発見されるまでは、不治の病として恐れられました。今は早期治療で完治します。

感染しやすいSTD

梅毒の症状が出ているところ(病変部)との接触で感染するため、腟性交以外にオーラルセックスやキスなどでも感染の可能性があります。

3週間、3ヵ月、3年

性器や全身の皮膚の症状が特徴ですが、3週間後、3ヵ月後、3年後をポイントに、症状が出たり消えたりします。無症状の場合もあるので、要注意です。

偽装の達人、梅毒

梅毒の症状は様々で偽装の達人とも言われており、医師の診察でも見逃されることが少なくありません。

感染者数が急増

ここ数年、日本での感染者数が急増しており、特に若い女性の間で増加が目立っています。

どうしてうつるの?(梅毒の感染経路)

  • 「梅毒トレポネーマ」が原因菌です。感染した人の症状が出ているところ(病変部)や、精液、血液、腟分泌液などに存在します。
  • 性行為(セックス、オーラルセックス、アナルセックス)によって、これらが皮膚や粘膜の小さな傷から侵入することによって感染します。
  • アナルセックスでの感染が特に多いと言われています。
  • 口に梅毒の病変部分がある場合は、キスでも感染します。唾液に病原菌が含まれている場合もあります。
  • 一回の性行為で感染する確率は20%以上とも言われています。

梅毒の症状って?

梅毒の症状は、性器や全身の皮膚にできものができるのが特徴。しかも、症状は放っておくと自然に消えてしまうので、治ったと勘違いしてしまうことも。感染の機会から3週間、3ヵ月、3年をポイントに変化していきます。

第1期梅毒 感染して約3週間後
感染した箇所にしこりができる

小豆〜指先くらいの大きさのしこりができます。軟骨のような硬さです。その後、しこりの中心部が硬く盛り上がります(初期硬結)。一般的には「痛みのないしこり」とされますが、痛みを感じる場合もあります。

痛みのないリンパ節のはれ

太ももの付け根の部分がはれます。

※これらの症状は、放置しておくと2〜3週間で消えます。

第2期梅毒 感染して約3ヵ月後
赤茶色の盛り上がり

小豆〜えんどう豆くらいの大きさの隆起(盛り上がり)。(丘疹性梅毒疹)

手のひらや足の裏の発疹

銀白色のフケのようなものがついた、赤茶色の濡れた発疹(梅毒性乾癬)

ピンク色の円形のあざ

体や顔、手足にピンク色の円形のアザ(薔薇の花びらように見えるのでバラ疹といいます

肛門周辺や性器などにイボ

ピンク色〜薄い灰色のイボ(扁平コンジローマ)。梅毒トレポネーマが多数存在し、感染源になることが多いと言われています

喉の奥の腫れ

喉や扁桃が赤くなる、腫れる、ふやけるといった症状が見られます(梅毒性アンギーナ)

脱毛症状

頭や眉の毛髪が抜ける症状(梅毒性脱毛)。広範囲に及ぶ場合と、虫食いの様にまだら状に抜ける場合があります。

※これらの症状は、3ヵ月から3年続き、自然に消えます。その後しばらく、無症状が続きます。

第3期梅毒 感染して約3年以上経過
しこりができる

皮下組織にできる大きめのしこりです。結節性梅毒疹やゴム腫などといわれます。

※現在ではほとんどみられません

第4期梅毒 末期症状

心臓、血管、神経、目などに重い障害が出ます

※神経梅毒は第1期や2期でも出ることがあります。

梅毒の検査・診断・治療の流れ

梅毒の主な検査方法

血液検査で、抗体の有無を調べます。
2種類の検査法(TPHA法やRPR法など)を組み合わせて診断に用います。

検査のタイミング

血液検査は、感染の機会から1ヵ月後〜できます。
3ヵ月経過後の検査で陰性であれば感染していないと考えられます。

治療について

症状に応じて2〜12週間、薬を服用します。

治療の流れ

感染していると診断された

2〜12週間、薬を服用
それぞれの症状に応じた期間、抗菌薬(抗生物質)を服用します。(※)

  • ペニシリン系 アモキシシリン(サワシリン)

※治療期間の目安
第1期梅毒:2〜4週間
第2期梅毒:4〜8週間
第3期梅毒以上:8〜12週間
治療が必要な無症状の梅毒で感染時期が不明なもの:8〜12週間
抗菌薬を飲み始めると、数時間で発熱・悪寒・頭痛などの症状が出ることがあります。これは、薬の副作用ではなく、梅毒トレポネーマが破壊されることによって起こる現象です。


治療終了
定期的な検査で、完治したか確認します。
十分な治療をしても、効果の確認に時間がかかることが多いので、定期的な診察や検査で完全に治ったことを確認することが必要です。梅毒に感染しているとHIV(エイズウイルス)にも感染しやすくなるためHIV検査もあわせて受けることが望ましいとされています。

よくあるご質問

梅毒検査についてよくあるご質問(クリックで開きます)

Q:梅毒はキスだけでもうつるのですか?

Q:梅毒のような症状があるのですが…

梅毒の症状は、他の病気の症状と共通しているものも多いため、症状だけで梅毒かどうかを判断するのは、医師であっても難しいものです。気になる症状がある場合は、自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。

Q:梅毒は、感染の機会から3週間後に症状が出るとのことですが、とくにそのような症状は感じていません。検査を受ける必要はありますか?

梅毒は、感染しても全く症状を感じないこともあります。自覚症状が無くても、感染の機会があった場合は、検査を受けることをおすすめします。

Q:明らかに梅毒の症状が出ていても、検査で陰性(-)になることがありますか?

梅毒の検査は、感染の機会からすぐにできる検査ではありません。約1ヵ月後から血液中で抗体が検出され始めます。一方、梅毒の症状は、感染の機会から3週間後ぐらいで出ます。そのため、症状が出ていても検査で陰性(-)と判定される場合があります。明らかな症状がある場合は、必ず受診なさってください。

Q:梅毒の治療を受けたが、ちゃんと治っているか確認したい

梅毒は、充分な治療をしても、効果の確認に時間がかかることが多いので、定期的な診察や、別の検査法(STS法)を用いた検査で完全に治ったことを確認することが必要です。治癒の確認は、必ず治療を受けた医療機関にて行ってください。

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