希望通りの日数で、
長期処方も可能です。

お昼休みや仕事の帰り道、土日などでも花粉症薬を受け取れます。

抗ヒスタミン薬・第二世代

くしゃみや鼻汁が主な症状である場合によく使用されますが、鼻閉(鼻詰まり)には効果が低いです。また、一般的に眠気が起こりにくいと言われています。

特に フェキソフェナジン(アレグラ®)、デスロラタジン(デザレックス®)
は眠気が起こりにくいです。

反対に、オロパタジン(アレロック®)、セチリジン(ジルテック®)
などは眠気が強めに出やすいです。

ビラスチン(ビラノア®)、ルパタジンフマル酸塩(ルパフィン®)
などは比較的新しいお薬になります。

また、エメダスチンフマル酸(アレサガ®)は、1日1回胸や腕などに貼るお薬で、飲み薬で服用時間になると効果が切れてしまう方におすすめです。

眠気が強いお薬だから、新しいお薬だからといって必ずしも効果が高いとは言えないので、医師との相談が必要です。

ロイコトリエン拮抗薬

くしゃみにはヒスタミンが、鼻閉(鼻詰まり)にはロイコトリエンが関連しており、鼻閉(鼻詰まり)が強い方にすすめます。
現在、2種類の薬が使用可能です。
プランルカスト(オノン®)、モンテルカスト(シングレア®、キプレス®)

その他

フェキソフェナジン/エフェドリン配合(ディレグラ)
このお薬には血管を収縮させる作用のあるエフェドリンが含まれています。
ですので、鼻閉症状が強い期間のみの最小限の期間にとどめることが必要で、特に2週間を超えて投与したときの有効性及び安全性は検討されていません。

漢方薬 (小青竜湯・葛根湯加川芎辛夷)

漢方薬が花粉症に効果をもたらす場合があります。特に、小青竜湯は通年性鼻アレルギーに対して有効性が示されている漢方薬です。
(小青竜湯の通年性鼻アレルギーに対する効果 -二重 盲検比較試験- . 耳鼻咽喉科臨床 1995; 88: 389-405.)
別頁の『花粉症に効く漢方は?』もご参照ください。

主に水っぽい鼻水が強い方に効果があります。眠くなるなどの副作用がほどんどない漢方薬。粉薬と錠剤どちらもございます。

点鼻薬 (ステロイド噴霧、抗ヒスタミン噴霧)

1日1回、1日2回のどちらかで選べます。1本あたり1ヶ月間使えます。

症状の初期から、鼻噴霧用ステロイド(点鼻薬)単独か、あるいは抗ヒスタミン薬などを併用することが推奨されています。
特に1日1回と使用回数が少なく、効果のある下記のお薬を主に処方しています。
モメタゾンフランカルボン酸(ナゾネックス®)、フルチカゾンフランカルボン酸(アラミスト®)

点眼薬 (抗ヒスタミン薬、CM遊離抑制薬)

目の痒みがあるときに使用。1本で2週間使えます。

通常は抗アレルギー作用あるいは抗ヒスタミン作用の目薬をつかいます。

効果が不十分であれば、ステロイドの点眼薬をつかうこともあります。ただし、感染症などの合併症に注意が必要です。
抗アレルギー作用のあるものはインタール®、アレギザール®、ザジテン®、リザベン®などがあります。
抗ヒスタミン作用のあるものはリボスチン®とザジテン®などがあり、即効性があります。
ステロイドの作用のあるものはフルメトロン点眼液®などがあります。

舌下免疫療法(シダキュア®)

免疫療法は現状では唯一の花粉症を治し得る治療法とされています。
しかし、全員には効果があるという訳ではなく、おおよそ治療を行った方の2割が治癒し、3割の方で花粉症薬の薬が減った、3割の方で症状はあるが以前より楽になるという報告があります。
なお、ステロイドが含まれている内服薬以外であれば併用可能です。

(内服ステロイドを使用すると免疫反応を抑制するため、舌下免疫療法の効果が減少する可能性があります。)
別頁の『アレルゲン舌下免疫療法』も参照ください。

最後に

以上、花粉症の薬物治療は数多くあります。毎年症状が出る人は、ひどくなる1、2週間くらい前から治療を開始するのがおすすめです。
ただし、症状に見合ったお薬を適切な期間に、適切な量で使用することがとても重要です。

参考

鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版
アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法の指針(日本鼻科学会, 2014)

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