東京ビジネスクリニック

帯状庖疹とシングリックス

内藤Dr.

暑い夏が終わると、来院患者が増えてくるのが帯状庖疹です。
帯状庖疹は水ぼうそうが治ったあとに、体の神経節に潜んだ水痘・帯状庖疹ウイルスが、加齢、ストレスや疲労など免疫力が低下した際に発症します。
見た目はケガをしたかのように痛々しい印象がありますが、良性の皮膚疾患です。また、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児を除けば、他の人にうつすことはありません。
ただし、痛みが強く、最初に整形外科を受診される方も多いです。個人差はありますが、長期間に渡り、帯状庖疹後の関連痛で悩まされることもあります。

そこでおすすめなのが、帯状庖疹ワクチンであるシングリックスです。
シングリックスは、世界初の帯状庖疹発症予防ワクチンであり、2020年1月にグラクソスミスクラインジャパンから発売開始となりました。
米国では2017年から使用開始され、CDC(米国疾病予防センター)も推奨するワクチンの一つです。
50歳以上の接種が推奨されますが、49歳以下でも接種可能です。2回の接種(最初と2ヶ月から6ヶ月以内)で帯状庖疹への抗体獲得率が高く、帯状庖疹後神経痛の予防効果や生涯免疫が得られる利点があります。
当院では2020年6月10日からシングリックスの取り扱いを開始しました。

内藤 祥
医療法人社団クリノヴェイション 理事長
専門は総合診療
離島で唯一の医師として働いた経験を元に2016年に東京ビジネスクリニックを開院。
日本渡航医学会 専門医療職

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医療法人社団クリノヴェイション理事長

内藤 祥

Naito Sho

経歴

北里大学医学部卒
沖縄県立中部病院で救急医療、総合診療をトレーニング
沖縄県立西表西部診療所で離島医療を実践
専門は総合診療

資格

日本プライマリ・ケア連合会認定 家庭医療専門医・指導医
日本内科学会 認定医
日本医師会 認定産業医
日本旅行医学会 認定医
日本渡航医学会 専門医療職