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感染増加が懸念されているサル痘とは

海外への旅行が解禁された今、渡航時の注意事項にサル痘という感染症を見かけます。この変わった名前の感染症は一体何でしょうか。


サル痘とは?

簡単にまとめてしまうと、アフリカなど熱帯地方で昔からあるで感染症で、高熱と全身の(水ぼうそうのような)水疱疹が特徴、2~4週間で自然に治癒する感染症ですが、これが最近欧米など先進国でも相次いで発生しているため注意喚起がなされている、というものです。日本国内ではまだ感染者の報告はありません。

怖い感染症のように聞こえますが、基本的には自然に治癒し、重症化して死に至ることは稀です。また感染力もコロナやインフルエンザに比べて強くなく、仮に日本国内にウイルスが入り込んだとしても町中で感染が急拡大するというような心配は今のところありません。

サル痘は、その名前の通りサルやウサギなどの哺乳類と接触する(または噛まれる)ことでヒトにも感染を起こす「人畜共通感染症」の一つですが、もともとの宿主はリスなどのげっ歯類とされています。


サル痘の感染経路は?

これまでの感染経路はアフリカなどへの渡航時に、野生のウイルス保有動物にヒトが直接触ることで感染を起こすケースがほとんどでしたが、最近欧米で増えているのはヒトからヒトへの感染経路です。ヒトからヒトへ感染することは稀で、その機序はまだはっきり分かっていません。体液や粘膜同士の濃厚接触による感染が示唆されており、実際に男性同士での性行為や感染患者の処置を実施した医療者がヒトからヒトへ感染を起こしたケースが複数報告されています。また濃厚接触による飛沫感染の可能性も否定できず、発症患者には念の為N95マスクなどで対応がされています。

サル痘は、英語でmonkey poxと呼ばれています。poxとは、水ぶくれのような小さな発疹(ほっしん)のことですが、水ぼうそうはchecken pox、天然痘(てんねんとう=1980年に根絶)はsmall poxと呼ばれているように、poxと名の付くこの3つの感染症は発疹の見た目がとても似ています。アフリカなど熱帯地域で動物と接触があったヒトが、現地もしくは帰国後にもし高熱と水ぼうそうのような発疹が出たら、サル痘の可能性も考えなければなりません。


サル痘の予防方法は?

予防方法としては、流行地域での哺乳動物との直接接触を避ける(これは狂犬病など他の感染症予防にも大事です)こと、また海外での安易な性行為もリスクが高く気をつけなければなりません。医学的に最も有効とされるのは、類似ウイルスである天然痘の予防接種である種痘(しゅとう=Vaccineの語源となった世界初の予防接種です)ですが、1980年にWHOが根絶宣言をしてからは種痘を実施できる国は現在ありません。

新型コロナウイルスの感染拡大とそれに対する予防対策による人体免疫の影響で、これまで問題にならなかった感染症が先進国でも発生するケースが増えています。サル痘もそのひとつかもしれません。海外渡航時には新型コロナウイルス以外にも、このように地域によって気をつけるべき感染症があることを知っておきましょう。


詳しくは厚生労働省のサル痘のページもご覧ください。
サル痘について(厚生労働省ホームページ)

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