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肺炎球菌ワクチン pneumococcus

肺炎球菌感染症とそのリスク

肺炎球菌は、肺炎を引き起こす代表的な細菌のひとつで、正式には「肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)」と呼ばれます。健康な人の鼻や喉にすみついていることも多いですが、免疫力が下がったときなどに肺炎、髄膜炎、菌血症、中耳炎、副鼻腔炎などさまざまな感染症を引き起こします。

特に問題となるのが、**侵襲性肺炎球菌感染症(IPD:Invasive Pneumococcal Disease)**です。これは肺炎球菌が血液や脳脊髄液などの無菌部位に侵入する重篤な感染症で、菌血症や髄膜炎を起こし、命に関わることもあります。

肺炎球菌による肺炎は、高齢者では死亡原因の上位を占め、日本では年間約10万人以上が肺炎で亡くなっており、そのうちの大きな割合を肺炎球菌感染症が占めます。また、抗菌薬(抗生物質)への耐性を獲得した「耐性肺炎球菌」も増えており、治療が難しくなるケースもあります。

【リスクが高い人】

  • 65歳以上の高齢者
  • 慢性疾患のある人(心臓病、肺疾患、肝疾患、腎疾患、糖尿病など)
  • 免疫不全(がん治療中、HIV感染、免疫抑制薬使用など)
  • 脾臓を摘出した人、脾機能がない人
  • 鎌状赤血球症、その他の血液の病気
  • 人工内耳を使用している人
  • 髄液漏のある人 など

これらの人は、肺炎球菌感染症にかかると重症化しやすいため、予防が非常に重要です。

肺炎球菌ワクチンの種類と仕組み

肺炎球菌ワクチンは大きく分けて 結合型ワクチン(PCV多糖体ワクチン(PPSV があります。

  • 結合型ワクチン(PCVPneumococcal Conjugate Vaccine
    • 肺炎球菌の莢膜多糖を、免疫を高めるキャリアタンパク質(CRM197など)と結合
    • T細胞依存性免疫を誘導し、免疫記憶が形成されやすい
    • 小児から高齢者まで使用可能
    • プレベナー20、バクニュバンスが該当
  • 多糖体ワクチン(PPSVPneumococcal Polysaccharide Vaccine
    • 純粋な多糖体を含む
    • T細胞非依存性で免疫記憶を作りにくい
    • 主に高齢者向け
    • ニューモバックスNPが該当

【接種対象者】

プレベナー20PCV20

  • 小児(6週齢以上):侵襲性肺炎球菌感染症の予防
  • 成人、高齢者:肺炎球菌感染症の予防
  • 特に、慢性疾患、免疫不全、脾臓摘出、鎌状赤血球症、人工内耳装用者などハイリスク群

バクニュバンス(PCV15

  • 小児(6週齢以上):侵襲性肺炎球菌感染症の予防
  • 成人、高齢者:肺炎球菌感染症の予防
  • 上記と同様にハイリスク群

ニューモバックスNPPPSV23

  • 2歳以上
  • 65歳以上の高齢者
  • ハイリスク患者
    • 慢性心・呼吸器疾患、肝疾患、腎不全、糖尿病
    • 免疫抑制治療開始前
    • 脾臓摘出患者
    • 鎌状赤血球症など

【期待できる効果】

  • 重症肺炎や菌血症、髄膜炎などの侵襲性感染症を予防
  • 入院や死亡リスクの低減
  • 抗菌薬耐性菌による重症感染の予防
  • 免疫記憶の形成(PCVの場合)

ただし、ワクチンに含まれる血清型以外の肺炎球菌には効果がないこともあります。

【副反応】

一般的に、重篤な副反応はまれです。主なものは:

  • 注射部位の痛み、赤み、腫れ
  • 発熱
  • 頭痛、倦怠感、筋肉痛
  • まれにアナフィラキシー(過敏反応)

アナフィラキシーの既往がある方は接種できません。

【接種を受ける前の注意】

  • 医師の診察、問診を受けて、健康状態を確認
  • 接種の必要性や副反応について説明を受け、納得してから接種
  • 以下に当てはまる場合は接種を避けます
    • 明らかな発熱(37.5℃以上)
    • 重篤な急性疾患
    • 過去にそのワクチン成分やジフテリアトキソイドでアナフィラキシーを起こした人
    • 医師が不適当と判断した場合

ニューモバックスNPは2歳未満には接種できません。

【接種後の注意】

  • 接種部位を清潔に保ち、過度な刺激を避ける
  • 当日は激しい運動を控える
  • 異常な高熱や痙攣、アレルギー症状(呼吸困難、全身のじんましんなど)が出た場合は速やかに医療機関へ
  • 接種後30分程度は医療機関で様子を見るのが望ましい

【3つのワクチンの特徴比較表】

                                      
ワクチン名 タイプ 血清型数主な対象年齢制限価格/th>

プレベナー20

結合型ワクチン (PCV20)

 20型

小児~高齢者

6週齢以上

 15,500円(税込 17,050円)

バクニュバンス

結合型ワクチン (PCV15)

 15型

小児~高齢者

6週齢以上

 15,500円(税込 17,050円)

ニューモバックスNP

多糖体ワクチン (PPSV23)

 23型

主に成人・高齢者

2歳以上

 11,500円(税込 12,650円)

肺炎球菌感染症は、高齢者や基礎疾患のある人にとって重篤化しやすい感染症です。ワクチンはその有効な予防手段であり、結合型(PCV)と多糖体(PPSV)を組み合わせることで、より広い血清型に対応しつつ、免疫記憶を形成できます。接種前後の注意を守り、かかりつけ医と相談しながら、適切な予防接種を受けることが大切です。

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