水痘(水ぼうそう)ワクチン chickenpox-vaccine
水痘(水ぼうそう)
感染の原因・ウイルス
- 水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)というヘルペズウイルス科の病原体によって引き起こされます。
- 感染力が非常に高く、家庭内では感受性のある人の約85%が感染するとされています
主な症状
- 急に発熱してから、全身に赤い発疹やかゆみ、水疱が現れます。
- 乾燥するとかさぶたになり、1~2週間で自然に治ります。
感染経路・潜伏期間
- くしゃみやせきによる飛沫感染、または水疱からの接触感染によって広がります。
- 潜伏期間は通常10~21日で、発疹が出る1~2日前から他人にうつす可能性があります。
流行地と感染リスク
- 世界中で発生しますが、日本では以前は任意接種のため、季節的な流行(冬から春)が見られます。
重症化リスク・合併症
小児でも肺炎、気管支炎、熱性けいれん、細菌感染症などで入院が必要になる場合があります
大人や免疫力が低下した人では重症化しやすく、肺炎や脳炎、激しい発疹、出血性症状など合併症が起こることがあります。
特に急性白血病など免疫抑制状態の方は重症化すると致命的になることもあります
水痘ワクチン
ワクチンの種類と分類
- 国内で使われるワクチンは乾燥弱毒生水痘ワクチンで、VZVを弱毒化した生ワクチンです
- WHOも安全性と有効性を認めています
接種対象者とおすすめ時期
- 定期接種(国が勧める標準):生後12~36か月の小児で、水痘にかかったことがない子ども。1回目を12~15か月に、2回目を1回目の6~12か月後に接種します
- 任意接種:上記対象以外でも、水痘未経験で医師と相談のうえ接種推奨される方(例:成人、妊娠希望女性、医療従事者)に通常1回接種します
- 免疫力が低下している方:急性白血病等の患者、妊婦は接種できない、または慎重な判断が必要です
接種方法とスケジュール
- 接種は皮下に0.5mL投与します
- 定期接種は2回、任意接種は基本的に1回です。
ワクチンによる予防効果
- 抗体陽転率は90%以上で、感染を強く防ぎます
- 2回接種により発症予防や重症化防止効果がさらに高まります。
副反応と注意点
軽い副反応(1~5%未満)
- 注射部位の赤み、腫れ、痛みなどが見られることがあります
重大な副反応(頻度不明)
- アナフィラキシー(じんましん、呼吸困難)、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎などが、まれに報告されています
特別に注意が必要な方
- 重いアレルギー体質、過去にけいれんがあった方、免疫不全状態の方、妊娠中や妊娠の可能性がある方などは、医師との事前相談が必要です
- 輸血・ガンマグロブリン投与を受けた方は、接種を数カ月延期する指示があります
- 他の生ワクチン(麻しん・風しんなど)との間隔は通常27日以上あけます
接種時の注意事項
注射部位を清潔に保ち、当日の激しい運動や飲酒は避けましょう
接種前に問診・検温・診察を行い、健康状態を確認します
接種後は15~30分は医療機関で観察し、異常があればすぐ受診してください
料金表
ワクチン名 | 製品 | 価格(税込) |
---|---|---|
水痘・帯状疱疹ワクチン(国産ワクチン) |
水痘・帯状疱疹 |
11,500円(税込12,650円) |
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