破傷風・ジフテリア混合ワクチン(DT) toxoid
破傷風(Tetanus)
原因
土壌や動物のふん便中に存在する嫌気性芽胞菌(Clostridium tetani)によって感染。傷口から侵入します。
特徴
毒素(テタノスパスミン)の作用で筋肉が強直し、開口障害(ロックジャー)、痙攣、背筋強直などが現れます。
感染リスク
汚染された傷(特に深い切り傷や刺し傷)、農作業や屋外活動で高まります。
流行地
発展途上国でワクチン制度が整っていない地域にリスクが多い一方、先進国でも未受診者やブースター不足による感染例があります。
合併症
呼吸筋の強直による呼吸停止、自律神経障害、不整脈、重症例では死亡のリスクがあります。
ジフテリア(Diphtheria)
原因
Corynebacterium diphtheriaeという菌が産生する毒素による感染。
特徴
のどに偽膜(灰白色の厚い膜)ができ、嚥下痛、発熱、リンパ節の腫れと特徴的な“瘤状首”、“牛ファーザー”がみられます。毒素は血流で全身に回り、心筋炎や神経麻痺を引き起こすことがあります。
感染リスク
飛沫感染や接触感染。衛生環境が整っていない地域、高密度集団(学校・寮・施設)、ワクチン未接種者が罹患しやすいです。
流行地
ワクチン接種率が低い地域(アジア、アフリカの一部、東欧など)で散発的に流行。旅行者の感染も報告されています。
合併症
心臓(心筋炎)、神経(末梢神経麻痺、神経根障害、対麻痺)、腎障害、喉頭・気道閉塞による窒息など、重症かつ致死的です。
破傷風・ジフテリア混合ワクチン(DTワクチン)
分類・特徴
- ワクチン種別不活化トキソイドワクチン(毒素を無毒化した成分)
- 対象疾患:破傷風およびジフテリアの予防
- 製剤形状:通常、注射液
接種対象者
- 基本接種:幼児期に定期接種として実施
- 追加接種:10歳未満の児童を対象としたブースター接種(学校入学時など)
- 成人・高齢者:ブースター不足時や海外旅行・けがの際に追加接種が推奨されるケースがあります。
接種方法
- 筋肉内(上腕や大腿)に注射
- 通常、1~4週間隔で2~3回の接種(対象年齢およびワクチンによる)
- 以降、10年ごとのブースター接種が一般的
期待される効果
- 破傷風:発症予防効果は約100%に近く、重症化もほぼ防止
- ジフテリア:抗トキソイド抗体により、偽膜形成阻止・毒素産生抑制により重症化を防ぎます
副反応
- 一般的:注射部位の痛み・発赤・腫れ、発熱、倦怠感、頭痛
- まれに重篤な反応:アナフィラキシー(全身アレルギー反応)、急性アレルギー、けいれんなど
- 重大な副反応は極めて稀ですが、接種後30分は医療機関で待機し、発疹・呼吸困難などがあれば速やかに連絡を。
接種時の注意事項
急性疾患・発熱時:体調回復後に延期
過去の副反応歴:前回接種でアナフィラキシー等があれば慎重判断
料金表
ワクチン名 | 製品 | 価格 |
---|---|---|
DT(ジフテリア・破傷風) |
DTビック(国産) |
8,500円(税込9,350円) |