B型肝炎ワクチン hepatitis-b-vaccine
B型肝炎ウイルス(HBV)
概要と特徴
- ウイルス性肝炎の一つで、B型肝炎ウイルス(HBV)により引き起こされます。
- 血液や体液を介して感染します。
- 感染後、急性肝炎として発症することもあれば、慢性化することもあります。
- 慢性化した場合、一部では肝硬変や肝がんへ進展する可能性があります。
感染リスク
- 主な感染経路:
- 感染者の血液や体液との接触(注射、輸血、刺青・ピアス、不衛生な医療行為)
- 母子感染(出産時に母親から赤ちゃんへ)
- 性的接触でもリスクあり
- 旅行者は現地での医療行為や緊急処置、怪我を通じて感染することがあります
- 流行地域
- アジア(特に東南アジア)、アフリカ、中東などで感染率が高いとされています。
合併症・重症化
急性期でも、急性肝不全に至ることがあります。
慢性化すると、長い経過を経て肝硬変になることがあります。
最終的に肝細胞がん(肝がん)に進展するリスクが高まります。
B型肝炎ワクチン
ワクチンの分類・特徴
- 国内で使用されている®ヘプタバックスは、組換え沈降ワクチンで安全性が高く、現在主流のタイプです
接種対象者
- 未接種のすべての人が対象ですが、特に以下は推奨されます
- 医療・介護従事者
- 輸血・不潔な注射がある地域へ行く旅行者
- 感染リスクの高い性行動がある方
- 感染母から生まれた赤ちゃん
接種方法と接種回数
- 通常は3回接種スケジュール
- 初回
- 1ヵ月後
- 6ヵ月後
- 短期旅行などでは早期加速接種(0・1・2ヵ月+12ヶ月目)などのスケジュールもありますが、基本は3回が標準です。
- 筋肉内注射で接種されます。
期待できる効果
長期的には10年以上の持続効果が期待され、定期的な抗体チェックも可能です。
95%以上の人が抗体を獲得すると言われ、安全かつ高い予防効果があります。
副反応(よくある副作用)
局所反応:接種部位の痛み、赤み、腫れ
全身反応(稀):発熱、倦怠感、頭痛
重篤なアレルギー反応は非常に稀ですが、万一に備え医療機関で30分程度様子を見ることが一般的です。
接種時の注意事項
他のワクチンと同時接種も可能ですが、医師と相談のうえ接種スケジュールを調整してください。
発熱や急性疾患がある場合は一時的に延期することがあります。
免疫不全や基礎疾患がある方は、事前に医療機関で相談してください。
薬剤アレルギーの履歴がある場合や、過去にワクチン接種で重い反応が出た場合は医師に伝えてください。
接種後はしばらく安静を心がけ、副作用が強い場合は受診をおすすめします。
料金表
ワクチン名 | 製品 | 価格(税込) |
---|---|---|
B型肝炎ワクチン(国産ワクチン) |
ヘプタバックス |
10,500円(税込11,550円) |
B型肝炎ワクチン(輸入ワクチン) |
Engerix®-B |
9,500円(税込10,450円) |
Translate »