B型肝炎ワクチン hepatitis-b-vaccine
B型肝炎について
B型肝炎ウイルスの感染を受けると、急性肝炎となりそのまま回復する場合もあれば、慢性肝炎となる場合があります。
一部劇症肝炎といって、激しい症状から死に至ることもあります。
また症状としては明らかにならないままウイルスが肝臓の中に潜み、年月を経て慢性肝炎・肝硬変・肝がんなどになることがあります。
年齢が小さい程、急性肝炎の症状は軽いかあるいは症状があまりはっきりしない一方、ウイスルがそのまま潜んでしまう持続感染の形を取りやすいことが知られています。
感染は、肝炎ウイルス(HBs抗原)の母親から生まれた新生児、感染ウイルス陽性の血液に直接触れたような場合、肝炎ウイルス陽性者との性的接触などで生じます。
ワクチンの特徴と副反応
組み換えDNA技術を応用して産生されたB型肝炎ワクチンです。基礎免疫をつけるには一定の間隔で3回接種が必要です。
副反応は、注射部位の疼痛、腫脹(腫れ)、硬結(しこり)、発赤、そう痒感、熱感などがあります。過敏症として、発熱、発疹、湿疹、そう痒感、じんましん、筋・骨格系として、関節痛、筋肉痛、関節炎、肩こり、背部痛、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等、消化器系として、嘔気、下痢、食欲不振、嘔吐、腹痛、精神神経系として、頭痛、眠気、目眩、痙攣、しびれ感、倦怠感、違和感、悪寒、血小板減少症が現れることがあります。
また、ショック、アナフィラキシー(じんましん、呼吸困難、口唇浮腫、喉頭浮腫等)、多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎、ギラン・バレー症候群が起こる可能性があります。このような症状が認められたり、疑われた場合は、すぐに医師に申し出てください。
なお、健康被害(入院が必要な程度の疾病や障害など)が生じた場合については、健康被害を受けた人又は家族が独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づいて救済手続きを行うことになります。
予防接種を受けることができない方
① 明らかに発熱のある方。(通常は37.5℃を超える場合)
② 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方。
③ 過去にB型肝炎ワクチンの接種を受けて、アナフィラキシーを起こしたことがある方。
なお、他の医薬品投与でアナフィラキシーを起こしたことがある人は、予防接種を受ける前に医師へその旨を伝え、判断を仰いでください。
④ その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方。
予防接種を受けるに際し、医師とよく相談しなくてはならない方
① 心臓病・腎臓病・肝臓病・血液疾患などの基礎疾患がある方。
② 発育が遅く、医師・保健師の指導を受けている方。
③ 風邪などのひきはじめと思われる方。
④ 予防接種を受けたときに、2日以内に発熱がみられた人及び発疹・じんま疹などのアレルギーを疑う症状がみられた方。⑤ 薬の投与又は食事で皮膚に発疹が出たり、体に異常をきたしたことのある方。
⑥ 今までに痙攣を起こしたことがある方。
⑦ 過去に本人や近親者で、検査によって免疫状態の異常を指摘されたことのある方。
⑧ 妊娠中又は妊娠の可能性のある方。
予防接種を受けた後の注意
① B型肝炎ワクチンを受けた後30分間は、急な副反応が起こることがあります。医療機関にいるなどして様子を観察し、医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。
② 接種部位は清潔に保ちましょう。接種当日の入浴は差し支えありませんが、注射した部位をこすらないようにしましょう。
③ 接種当日はいつも通りの生活をしましょう。激しい運動や大量の飲酒は避けましょう。
④ 万一、高熱や痙攣などの異常な症状が出た場合は、速やかに医師の診察を受けて下さい。
料金表
ワクチン名 | 製品 | 価格(税込) |
---|---|---|
B型肝炎ワクチン(国産ワクチン) |
ヘプタバックス |
8,500(9,350) |
B型肝炎ワクチン(輸入ワクチン) |
Engerix®-B |
8,500(9,350) |