帯状疱疹ワクチン(シングリックス) varicella
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原因
帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)を起こす水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)が、過去の水痘感染後に神経節に潜伏し、再活性化して発症します。
症状の特徴
身体の片側に痛みやピリピリ感を伴う赤い小さな水疱が帯状に現れるのが典型です。
発症リスク
加齢(特に50歳以上)や免疫力低下(病気・薬剤・ストレスなど)により再活性化の可能性が高まります。
感染のリスク
感染力
帯状疱疹自体は人への直接の感染性は低いものの、水痘を経験していない人(特に小児など)は、水疱液に触れることで水痘を発症する可能性があります。
流行地
世界中で発症し、日本も例外ではありません。特に高齢者人口が多い地域では発症率が高くなっています。
流行時期
季節性は特になく、年間を通して一定の発症があります。
合併症について
帯状疱疹は下記のような合併症を引き起こすことがあります。
細菌二次感染:水疱部位での細菌感染(化膿)など。
- 帯状疱疹後神経痛(PHN):痛みが長引き(数ヶ月~数年)、特に高齢者でリスク高。
- 眼合併症:顔面(特に三叉神経領域)に出た場合、角膜炎や視力障害を起こすことがある。
- 聴神経障害や顔面神経麻痺:耳や顔の神経領域に発症した場合。
帯状疱疹ワクチン
ワクチンの分類と特徴
- ワクチン種別:不活化タンパク(再組換えサブユニット)ワクチン。免疫を強化するアジュバント(AS01_B)が含まれています。
- グローバルでの使用状況:2017年以降多くの国で承認。50歳以上の成人で推奨されており、以前使われていた生ワクチンより高い有効性を示します。
接種対象者
- 日本では:50歳以上の成人、特に以下の方に推奨されます
- 加齢による免疫力低下が懸念される方
- これまでに帯状疱疹を発症したことがない、または発症したことがあるが再発予防を高めたい方
- 免疫機能が軽度変化している方(※医師と相談のこと)
接種方法
- 接種回数:筋肉注射にて2回投与。
- 投与間隔:通常2~6か月開ける。
- 接種方法:上腕の筋肉注射。
期待できる効果
- 発症予防効果:50~59歳で約96%、70歳以上でも約91%以上の高い効果がある臨床試験結果があります。
- 神経痛予防:帯状疱疹後神経痛の発症も有意に低下します。
副反応(接種後に起こり得る症状)
- 接種部位:痛み、腫れ、赤み(多くの方に共通)。
- 全身症状:倦怠感、頭痛、筋肉痛、発熱などがあり、約1/6の人で日常生活に影響する程度の強い反応が出ることがあります。
- 持続期間:通常2~3日以内に自然軽快します。
接種時の注意事項
接種後は30分程度の院内観察が望ましい。
過去にシングリックス接種で重いアレルギー反応を経験した方は接種不可。
急性疾患(発熱など)の場合は症状が治まった後に接種しましょう。
抗血液凝固薬を使っている方は、注射部位の出血・内出血に注意が必要です。
免疫抑制中の方や妊娠・授乳中の方は、医師に事前相談してください。
料金
ワクチン名 | 製品 | 価格(税込) |
---|---|---|
帯状疱疹ワクチン |
シングリックス |
24,500円(税込26,950円) |
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