マイナ保険証について

昨年当院ではマイナ保健証のコラムを掲載しましたが
「マイナ受付」オンライン資格確認とは?
先頃厚生労働省は将来的に「マイナ保険証」への一本化を発表しました。
病院としては、カードリーダーにスッと置いてサッと認証で
暗証番号を入力しなくても顔写真で本人かどうかを認証すれば
すぐに患者さんの保険の資格確認ができると同時に過去の診察履歴と投薬履歴が一度にわかり
全国どこの病院でも患者さんに応じた適切な医療を提供することができます。
また投薬履歴も分かりますから、従来の「お薬手帳」に代わる役割もあります。
これらの履歴は自分で「マイナポータル」での確認もできます。

それでは患者の皆さんにはどういうメリットがあるのでしょうか?
簡単にまとめてみました。

1.所得税の医療費控除が一瞬に。
今までは医療機関から渡される領収書を年末にまとめて確定申告していました。
ところが今は国税庁が配布する一覧表にまとめてしまえば領収書原本の提出は要らなくなりました。
(ただし領収書原本は5年間の保管が必要です)
これがさらに簡略化され、ネットで申告する場合は医療費が自動的に入力されます。
(2022年度分から)
2.職場や住所が変わった場合でも、すぐに保険証が使える。
今までは職場や住所が変わったら新しい保険証を受け取る手続きをしなければならなかったのですが、
マイナ保健証では届出をするだけですぐに情報が書き換えられるので
新しい保険証がくるまで待つ必要がありません。
3.手続きなしで限度額を超える支払いが不要に。
世帯の医療費が一定額を超えると「高額療養費制度」により限度額を超える支払いが免除されますが、
今まではあらかじめ保険者に申請して「高額療養費利用者証」をもらうか、
手続きが終わるまでは一旦全額を支払って後で精算するなどをしていました。
しかしマイナ保険証があればこの手続きなしで限度額を超える支払いが免除されます。
4.どこの病院・薬局でもこれまでと同じ治療と投薬が受けられる。
治療履歴、投薬履歴が確認できることにより、転院した時や外出先で具合が悪くなった時
「マイナ保険証」取扱病院であればすぐにかかりつけ医師の処方と投薬が他の病院でも受けられます。

「マイナ保険証」の手続きは、まず写真付きのマイナンバーカードを取得して
保険証への切り替え手続きは
・マイナ保険証取扱の病院または薬局など
・マイナポータル
・セブンイレブンのATM
などで手続きができます。

税金申告を行う場合は、併せてマイナポータルのサイトかアプリで
・e-Taxとの連携
・公金支払い口座の登録(還付金、給付金などの受け取り口座)
と、マイナポータルの登録とマイナポイントの申請を忘れずに!
確定申告と還付金、定額給付金の手続きがすぐできます。

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