Apple Watchの心電図での「洞調律」や「心房細動」とは?

2021年の1月にApple Watchがアップデートされ日本でも心電図(ECG)の利用がか可能になりました。
そこでApple Watchの心電図で表示される結果についてどういうものなのかの解説をしていきたいと思います。

まずは、そもそも心電図とは何かを説明致します。

心電図とは

心電図とは心臓の筋肉の電気的な動きの様子を記録したものを言います。
心臓の筋肉に異常がないか、脈の乱れがないかなどを調べるときに心電図の検査を行います。

心電図にはいくつかの方法があり、健康診断で行う胸や両腕・両足などに装置をつけて行う方法は12誘導といいます。
Apple Watchでは双極誘導といい2点間の電位差を計測しています。
その双極誘導でも第Ⅰ誘導という方法を行っており、右腕と左腕の電位差を計測し、心電図をとっています。

それでは、Apple Watchの心電図で表示される結果がどういう意味なのかを説明していきたいと思います。

洞調律とは

洞調律は心房と心室が正常に連動して規則正しいリズムで心臓が動いていることを示す結果です。
一般的には特に心臓に異常がない場合にこの結果が表示されます。

心房細動とは

心房細動は不静脈の一つであり、心房と心室の動きが連動しておらず、心臓が不規則な動きをしている状態です。
心房細動が起こると血液がうまく流れなくなるため、血栓が発生しやすくなります。
この血栓が血管上でつまり血液の流れを妨げると脳梗塞や心不全などの原因となる可能性があります。
なるべく早めに医療機関で精査することをおすすめ致します。
心房細動の症状としては「脈の乱れ」「疲労感」「めまい」「胸の痛み」「失神」「息切れ」などが起こることがあります。

低心拍数・高心拍数とは

心拍数が50以下または120以上の場合はApple Watchでは心房細動を検出できず、低心拍数や高心拍数の表示となります。

低心拍数は医薬品を服用した作用でなっている場合があります。
スポーツをやっている人においては心臓の筋肉が発達し、心臓の1回の拍動で送り出す血液量が多くなりその結果低心拍数となることがあります。

高心拍数は運動やストレス、緊張や脱水症状などで起こることがあります。まずは一度落ち着いてから再度計測をしてみましょう。
継続して高心拍数となる場合は感染症や心房細動、不整脈が起きている可能性があるので医療機関で精査することをおすすめ致します。

参考資料
心電図 App を使って心電図をとる|Apple
https://support.apple.com/ja-jp/HT208955
やさしい心電図の見方|トーアエイヨー
https://med.toaeiyo.co.jp/contents/ecg/index.html
心房細動のこと|不整脈ドットコム
https://fusei39.com/patient/af.shtml

内藤 祥
医療法人社団クリノヴェイション 理事長
専門は総合診療
離島で唯一の医師として働いた経験を元に2016年に東京ビジネスクリニックを開院。
日本渡航医学会 専門医療職

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